節電の夏 熱中症から身を守る [暮らし]
今年の6月~8月の平均気温は、
西日本で高く、東日本と北日本は平年並みと
予想されています。
しかし、この平年並みは昔と比べれば、かなり気温が高く
猛暑と考えたほうが良い状況です。
東京で気温30度以上の日は、30年前の2倍になり、
熱帯夜も2週間程度伸びています。
この時期、最も注意が必要なのが熱中症対策です。
真夏に限らず、梅雨の晴れ間や、梅雨明け直後の
急激な気温の上昇時は注意が必要です。
私たちが今からでもできる対策は、住環境の改善や
日ごろから汗をかきやすい体質作りなどがあります。
住環境の改善には、風通しを良くする。
よしずや緑のカーテンなどで日差しを遮る。
特にゴーヤは成長が早いので今からでも間に合います。
ゴーヤの実の苦味は体にとても良いそうで、
健康にも一役買いそうです。
エアコンは、できるだけ消費電力を抑えるために
設定温度を少し高めにしましょう。
まめにフィルターの掃除をすることで、
効果を高くすることが可能です。
人は汗をかくことで、体の熱を放散し、体温を下げています。
日ごろから運動し、汗をかく機会を増やすことが、
暑さに負けない体力作りには大切です。
日本生気象学会の「日常生活における熱中症予防指針」では
「ややきつい」と感じる運動を1日30分程度行い、
直後に乳製品のようなたんぱく質や糖質を豊富に含む
食品を摂取するように勧めています。
「インターバル速歩」
信州大学の能勢先生は、
早歩きとゆっくり歩きを交互に行う「インターバル速歩」を
提案しています。
「インターバル速歩」は
早歩き3分、ゆっくり歩き3分を交互に繰り返します。
中高年の方や体力のない方も続けやすい方法です。
ゆっくり歩きは、全速力歩行の7割程度の速さで
個人の体力に合わせた速度で良いが、
できるだけ大股で足を踏み出す。
5分で汗ばみ、10分では息がはずむ程度にします。
運動後30分以内に牛乳またはチーズやヨーグルトなどを
摂取すると血液量を増やすのに効果的です。
血液は汗を作る材料、増えれば体温調節に効果的と
いうことです。
運動ができない場合には、無理のない範囲で時々冷房を消し
汗をかく習慣をつけておくことも体温調節には効果的です。
高齢者や子供は、暑さやのどの渇きを感じにくいなので、
こまめに部屋の温度や湿度を測り、水分補給を心がけましょう。
コーヒー、紅茶、緑茶などは利尿作用があり
水分補給には効果的ではありません。
大汗をかいた場合には水分とともに塩分も必要となります。
節電の夏、暑さに負けない体で乗り切りたいものです。
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